こんにちは!どこでもGOです!
福島県・猪苗代湖近くの飯盛山。戊辰戦争の会津戦争が繰り広げられた場所です。自刃を選択しなければならなかった白虎隊の十九士の墓があります。この地に逃れてきた戸ノ口洞穴など、関連史跡がたくさんあります。
中でも会津さざえ堂は必見。木造建築としては世界で唯一と言われる、2重螺旋階段のお堂。とっても不思議な構造です。
ご紹介しますね。
目 次
- 1. 白虎隊、飯盛山とは
- 2. 飯盛山入口
- 3. 飯盛山動く坂道 スロープコンベア
- 4. 白虎隊自刃の地
- 5. 会津さざえ堂
- 6. 戸ノ口堰洞穴
- 7. 白虎隊記念館
- 8. まとめ
- 9. すぐ近くにあります!
- 10. 基本情報
1. 白虎隊、飯盛山とは
白虎隊とは、日本の幕末維新における戊辰戦争(ぼしんせんそう)の中の戦いの1つである会津戦争に際して、会津藩(幕府側)が組織した部隊です。名称の由来は、中国の伝説の神獣白虎からきています。
白虎隊は総勢340名、身分の高い方から下記の5隊に分かれていました。
- 士中(しちゅう)一番 49名
- 士中二番 42名
- 寄合一番 103名
- 寄合二番 67名
- 足軽隊 79名
会津戦争においても明治新政府軍の方が強く、本来は予備兵力として組織された白虎隊も、前線へと駆り出されました。若松城(今の鶴ヶ城)を死守すべく防備に努めるも、新政府軍の方が優勢でした。最後には、16~17歳の少年達で組織された士中二番隊は戸ノ口原の戦いで決定的打撃を受けて潰走し、戸の口洞穴を通り、飯盛山まで逃げてきました。
最後は自刃の道を選び、飯盛山で悲劇的最後を遂げる事になりました。
認定など
2. 飯盛山入口
駐車場
車で行った方は、無料の市営駐車場に停めましょう!近くには有料の民間駐車場もいくつかありますが、お勧めは無料の市営観光客専用駐車場!乗用車80台と十分な広さがあり、しかも、飯盛山入口まで100mぐらいです。
住所は下記なので、現地でご活用下さい!
万が一、市営駐車場が満車で停められない時には、隣にある、白虎隊記念館駐車場も無料で停められます。必ずしも、白虎隊記念館に行かなければならない事はありません。
市営観光客専用駐車場の入口に、飯盛山観光案内所があります。観光案内の他、無料WiFi、レンタサイクル、トイレなどあり、周遊バス乗り場にもなっています。
飯盛山案内図
これが全体図です。白虎隊記念館での見学時間を除くと、ぐるっと周って1時間ぐらいです。矢印通りにじわじわと上って行ってもいいですが、なんとなく、正面にある石段を一気に上がって、下り坂で史跡めぐりをした方が良さそうだったのでそうしました。
飯盛山入口
入口から入ると真正面に山の上にある白虎隊自刃の地につながる長めの階段があります。5分もかからないので、普通に歩ける方なら階段で十分行けます。
3. 飯盛山動く坂道 スロープコンベア
石段右わきにあるのが飯盛山動く坂道です。場所柄、ご高齢の方が多いのでこのような設備が完備しています。これで山頂近くまで一気に行けば、後は下り坂で史跡巡りができます。
これにのると山の上の自刃の地まで2回乗り継いで一気にいけます。上りのみで¥250/回です。
スロープコンベアは2回乗り継ぎます。先に見えるのが2回目のコンベアです。
乗っている最中は体を斜めにして踏ん張って立っているので、見かけほど楽ではないです。疲れた~ 普通に歩ける方は石段で十分行けます。
4. 白虎隊自刃の地
自刃の地の広場です。この周りにいろいろあります。
白虎隊自刃の地
慶応4年(1868年)8月、年齢が16~17歳で構成された士中二番隊の白狐隊士は、猪苗代から進撃して来た明治新政府軍と戸の口原(とのくちはら)で交戦したが、敵の軍事力に圧倒されて退き、戸の口洞門をくぐってこの地にたどり着きました。
炎上する城下を前に皆で話し合いました。誤って敵に捕らえられ屈辱を受けるようなことがあれば、主君に対して大変申し訳ないと言う事で一致し、全員が自刃した地です。
ここからの眺めです。左の端あたりに鶴ヶ城(当時は若松城)が見えるはずですが、見えませんでした。ここからは、直線距離では2km半ぐらいです。見えたとしても、かなり小さいようです。黒煙に包まれ、焼け落ちる鶴ヶ城を見て、何を感じていたのでしょうか・・・
白虎隊士の墓
新政府は自刃した彼らの遺骸に手をつける事を許しませんでしたが、3ヶ月後、近くの村人らによって付近の妙国寺に密かに仮埋葬されました。改葬が許されたのは明治2年。その時作られた墓は拡張され、大正15年に今の形となりました。
自刃の道を選んだ十九士の写真です。鶴ヶ城の中の資料館にありました。これによると、飯盛山まで逃げてこれたのは実際には16名であったそうです。
少年武士慰霊碑
ローマ市寄贈の碑
昭和3年(1928年)に白虎隊精神に感銘を受けたローマ市より贈られた記念碑です。柱はローマの赤色花崗岩古代円柱で、上に大鷲の像がのっています。
白虎隊十九士霊像
白虎隊士自刃の絵安置
いろいろな絵として安置されています。
ここでご朱印を手に入れる事ができます。見開きサイズのみで¥1,000
5. 会津さざえ堂
通称、さざえ堂。1796年に建てられた、高さ16.5m、回廊の付いた六角三層の仏堂です。見た目がサザエに似ているところからつきました。正式名称は旧正宗寺三匝堂(きゅうしょうそうじさんそうどう)。正宗寺の住職が考案した建物です。
三匝堂の「匝」は、訓読みで「めぐる」で一巡する意味です。上り下りでお堂の中を三周しています。
平成8年(1996年)に国指定重要文化財に指定されています。こちらが入口、外靴のままで入ります、出口は反対側になります。
正面から螺旋状に右回りで上ります。一方通行、とっても不思議な二重の螺旋階段です。
頂上の太鼓橋です。ここを越えると下りスロープとなります。このような構造は木造建築としては非常に珍しく、世界唯一の貴重な建物です。
平衡感覚を失う斜めの床!ただ歩いていくだけで、誰ともすれ違うことなくお堂をめぐってしまいます。
なぜこのような構造を考えだされたのか?
レオナルド・ダ・ヴィンチが設計した、フランスのシャンボール城内部にある二重螺旋階段、この発想が蘭書に載って会津まで伝わったのではないかという説があります。
最後にお気持ちをそえて、入口の反対側にある出口から出ます。
6. 戸ノ口堰洞穴
とのくちせきどうけつ。
慶応4年(1868年)8月、戊辰戦争時、戸の口原で敗れた白狐士中二番隊20名が潜ってこの地にたどり着いた洞穴です。
元々は、猪苗代湖の水を会津地方に引くために掘られた洞穴で、長さは150mあります。
7. 白虎隊記念館
昭和31年(1956年)に創立された、主に白虎隊をはじめとする戊辰戦争関係の歴史史料を収蔵・展示している民間の史料館です。貴重な資料がたくさん保存されています。
電話: 0242-24-9170
休館日: 火曜日
入館料: 大人¥400、高校生¥300、小中生¥200
開館時間:9:00~16:00 最終入館30分前
8. まとめ
- 明治に改元する、時代が大きく変化する時なので、内戦が起こったとしてもある程度仕方ない事とは思いますが、ウクライナ戦争にあるように、未だに人間は奥底の感情部分では進歩していないのを見ると、腹立たしく思います。この地を訪れ、より深く当時の状況を理解する事で、今日の世界情勢を見つめ直すいい機会となりました。
- 会津さざえ堂は絶対堂内に入って下さい。とっても不思議な二重の螺旋階段です。誰ともすれ違わずに、一方通行で行って戻ってきます。奇妙な体験です。同じような構造の比較的大きな高い塔では経験がありますが、木造でこのサイズでの実現に感動です。
- 駐車場は無料の市営観光客専用駐車場を利用です。
住所:福島県会津若松市一箕町大字八幡牛ケ墓244-5 - 御朱印は書き置き見開きサイズのみ。大きさは小さい・大きい御朱印帳の両サイズが用意されています。
9. すぐ近くにあります!
いかがでしょうか。これを見て、行きたいと思った方は是非!
これ以外にも、福島・郡山・猪苗代・会津・磐梯エリアには、猪苗代湖、五色沼、大内宿、白虎隊、鶴ヶ城、会津さざえ堂、磐梯山、あぶくま洞、アクアマリンふくしま、スパリゾートハワイアンズ など見どころがたくさんあります。
私が一番利用しているクラブツーリズムです。宿の質の高さ、添乗員さんのレベルが高いので気に入っています。
10. 基本情報
施設名
白虎隊自刃の地、会津さざえ堂、白虎隊記念館
住 所
アクセス
連絡先
会津さざえ堂 0242-22-3163
さざえ堂拝観料
- 大 人 ¥400
- 高校生 ¥300
- 小中学生 ¥200
さざえ堂営業日時
- 4月~12月 8:15~日没
- 1月~3月 9:00~16:00
駐車場
飯盛山入口付近に有料民間駐車場は複数あります。
市営観光客専用駐車場が近くて無料なのでお勧め。
所要時間
白虎隊記念館を除き、約1時間