こんにちは!どこでもGOです!
没入型展覧会であるゴッホ・アライブが東京・天王洲アイルで始まったので見にいってきました。昨年あたりから没入型展覧会が急に多く開催されるようになりました。今までの静まりかえった館内で、作品から離れてじっくり観賞するスタイルから、新たなアートの観賞方法として、今年はさらに多く開催されそうです。
めいっぱい五感で感じ、一体となりましょう!
ご紹介しますね。
目 次
- 1. ゴッホ・アライブとは
- 2. 会場に到着
- 3. 資料展示
- 4. アルルのフィンセントの寝室
- 5. 月星夜ルーム
- 6. 没入型映像展示
- 7.ミュージアムショップ
- 8. 感 想
- 9. 基本情報
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1. ゴッホ・アライブとは
ゴッホ・アライブは、ゴッホの世界を五感で感じられる新感覚の没入型展覧会です。これまでにオーストラリアを起点に世界99都市を巡回し約900万人を動員。世界100都市目の開催地として、いよいよ東京に上陸しました。
日本ではこれまでに下記で開催済みで、延べ約34万人が来場しました。
- 名古屋 2022年12月~3月
- 神 戸 2023年3月~6月
ゴッホ・アライブは、時空を超えて見に来た方をオランダ、パリ、アルルなど、ゴッホゆかりの地に誘います。クラシック音楽が流れる中、ゴッホの世界が3000点以上の画像で壁や柱、床など、多くの場所に映し出されます。細部まで色鮮やかに再現された作品の数々を見れば、ゴッホの当時の思いや感情を感じずにはいられません。一瞬にして見に来た方をゴッホの傑作の世界に引き込みます。
1ターン約45分間の映像が繰り返し上映されていますので、どこからでもその世界に入り込む事ができます。
静止画、動画共に撮影許可されています。
2. 会場に到着
会場の寺田倉庫は、りんかい線の天王洲アイル駅から徒歩5分ぐらいと便利なところにあります。この一帯はいくつか高層ビルが建っており近代的な湾岸エリアです。
入口は小さいので見落としそうです。会場入口は2階、倉庫内らしい鉄製の階段を上がります。
2024年1月8日祝の午後2時頃に行きましたが、それほど混んでなかったです。
1月中に見に行くと「ひまわり」又は「星月夜」のオリジナルステッカーがもらえます。シールですね。私はひまわりバーションをもらいましたが、小さい物です。
3. 資料展示
祝日に行ったので中はそこそこ混雑していました。始めはゴッホの生い立ちから歴史をひも解きながらの展示です。オランダ時代、パリ時代、アルル時代など各時代の状況、トピック、背景と興味ある展示が続いていました。ギャラリーに入る前にゴッホの人生と作品について学び、これから始まる体験への期待を高めます。
4. アルルのフィンセントの寝室
これはファン・ゴッホの最も人気のある作品の1つです。また、彼のお気に入りの作品でもあります。その絵に描かれてある部屋が実物大で再現されていました。かなり遠近法が誇張されているように見えますが、寝室は長方形ではなく、実際に台形の形をしたものだったそうです。シンプルで影のない平坦な色使いで、完全なる休息を表しているそうです。
5. 月星夜ルーム
壁面に鏡を貼った部屋全体にクリスマスツリーの電球がちりばめられています。きれいですが、それだけなので、ちょっとレベルが低いような気がします。
6. 没入型映像展示
こちらがメインの没入型の映像展示です。たくさんのスクリーンにプロジェクションマッピングされています。ファン・ゴッホの変化の過程を、彼の当時の体験や感情と同期した音楽と共に映し出されています。彼の作品が次から次へと映し出される様はわくわくします。
映像、音楽にさらに香りが加わっています。臭覚が脳を刺激し、脳内に新しい広がりを作り、感情が掻き立てられます。この体験がより強い記憶となってとどまります。
具体的には3つの香りグループを使用しています。
最初はトップノートが香って消え、次にはまろやかなミドルノートが香り、最後はベースノートの香りで長く印象に残るように工夫されています。
音響・映像システムに関する説明は下記です。
グランデ・エクスペリエンセズが開発したSENSORY4™は、マルチチャンネル・モーショングラフィックスと映画館品質のサラウンド音響、最高40台ものHDプロジェクターを融合させ、マルチスクリーン環境を提供する独自システムで、どんな展示スペースもダイナミックで目を見張るような映像体験空間に変えることができます。
7.ミュージアムショップ
いろいろおもしろそうな記念の品がそろっていました。
どうしてもひまわり系の品が多いですね。
8. 感 想
ゴッホの作品自体はすばらしいもので、その背景を知れば知るほど味わいが出てくるものです。人によって感じ方は違うので、それぞれ楽しんでいただけたらと思います。ここでは見せ方、会場のシステム的な面での感想を述べたいと思います。
展覧会タイトルに「没入型」とありますが、没入と表現するには程遠い感じがします。正確にいうとマルチスクリーンによる体験型展覧会が正しいかと思います。
・単なるマルチスクリーン
真の没入型は、床面、壁、柱に継ぎ目なく映像がプロジェクションマッピングされている状態の事と思います。今回の展覧会はたくさんスクリーンがそれぞれ少し離れて設置してあります。床映写は離れた3ヶ所のみです。全体としての一体感は薄いです。
・柱が多すぎる
会場には20本弱も柱が乱立し、その柱には鏡が貼ってあるだけで、映像は投影されていません。映像としての一体感が失われています。
これは東京・東所沢にある角川武蔵野ミュージアムでのダリの没入型展覧会です。本展覧会ゴッホよりもはるかに広いスペースに継ぎめない映像、数本ある柱にも投影されています。床も全面映像です。この没入感ははんぱないです。
こちらは東京・日本橋にある日本橋三井ホールのイマーシブミュージアムでのポスト印象派の没入型展覧会です。壁、床全面に継ぎめない映像、柱はありません。こちらも没入感はすごいです。
元々、倉庫である場所で展示する事に無理がある気がします。もしくはそれをカバーするプロジェクションマッピングの技術不足かもしれません。始めて本展覧会を見られた方は没入感に満足すると思いますが、技術はかなり進んでいるので、次回は例としてあげた上記のような他のミュージアムにも足を運んでいただきたいものです。
9. 基本情報
展覧会名
ゴッホ・アライブ
会 場
寺田倉庫G1ビル
会場住所
東京都品川区東品川2-6-4
アクセス
会 期
2024/01/06(土)~3/31(日)
休館日
2024/01/11(木)
連絡先
寺田倉庫本社 03-5479-1611
料 金
当日窓口での販売あり
オンラインでの事前購入は1時間枠での日時指定
- 一 般 ¥3,000
- 高校・大学生 ¥2,000
- 小・中学生 ¥1,500
早期入場特典
1 月中に見に行った方全員に「ひまわり」又は「星月夜」のオリジナルステッカーがもらえます
所要時間
混んでいなければ1時間30分
内、映像観賞は45分間
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