こんにちは!どこでもGOです!
妻沼聖天山歓喜院(めぬましょうでんざんかんぎいん)に行って来ました。山ですかって?違います。真言宗の仏教寺院で、日本三大聖天の一つです。国宝のすばらしい彫刻がある寺院で有名なんです。さっそく紹介しますね。
目 次
1. 妻沼聖天山歓喜院とは
歓喜院は、埼玉県熊谷市妻沼にある高野山真言宗の仏教寺院です。そもそも、聖天(しょうでん)とは仏教の守護神の歓喜天(かんぎてん=歓喜自在天)の事です。つまり、神様ですね。他に神様は、四天王、帝釈天、吉祥天、弁財天、鬼子母神、大黒天などがおられます。
この方々を祀る日本三大聖天は下記の3ヶ所をいいます。
一般的には山号に地名を冠した「妻沼聖天山」と呼ばれます。 また、「埼玉日光」とも称されています。なぜなら、本殿が日光東照宮をほうふつさせるほどすばらしいできだからです。参拝客や地元住民からは「聖天様」などと呼ばれています。
起源はご本尊聖天様を治承3年(1179年)にお祀りした事に始まります。
ご利益は特に縁結びの霊験あらたかで、夫婦の縁はもちろんのこと、家内安全・商売繁盛・厄除け開運・交通安全・学業進学などのあらゆる良縁を結んでいただけます。
左石柱には「歓喜天霊場」、右石柱には「武蔵妻沼郷」と書いてあります。奥の門は、1番目の門である貴惣門。
2. 貴惣門
貴惣門(きそうもん)。2002年5月23日国指定重要文化財に指定されています。妻沼聖天山参道の1番目の門です。聖天堂が完成して100年後に建てられています。総けやき造りで、江戸末期の造形芸術の粋が十分発揮されている門です。
3つの屋根の破風(山形の屋根)よりなっているのが貴惣門の特色です。この様式は日本には4棟現存しますが、規模の大きさ等では日本一です。横からしかみえませんので、必見!
門の左右に配置された仁王(金剛力士)像は、向かって右側が口を開けた「ア」形、左側が口を結んだ「ウン」形です。
3. 仁王門
仁王門(におうもん)。2016年11月18日に国登録有形文化財に指定されています。途中に中門があるので、3番目の門です。1658年に完成しました。明治24年(1888年)台風によって倒壊したので、明治27年(1891年)に再建されました。
門の左右に配置された仁王(金剛力士)像は、向かって右側が多聞天(毘沙門天)で口を開けた「ア」形、左側が持国天で口を結んだ「ウン」形です。こちらは金網がないので、見やすいです。
4. 本殿
2012年7月9日に国宝に指定されています。奥殿・中殿・拝殿よりなる権現造(ごんげんづくり)です。聖天宮が作られてから何度も修復・再建されて来ましたが、江戸時代初期、火事のため中門以外は全部焼失。現存する本殿は、江戸時代中期に再建されたものです。写真は拝殿です。
いよいよ、聖天堂です。日光東照宮をほうふつとさせる本格的装飾建築で、その精巧さゆえに「埼玉日光」と称され、国宝に指定されています。250年の時の流れとともに生じた傷みや、剥落した彩色を、建立当時のように美しく蘇がえらせるため、2003年10月から約7年間の歳月をかけ、「平成の大修理」が行われました。保存修理の総工費は14億円!そしてついに、2011年6月1日から、保存修理の終了した聖天堂の一般公開が開始されました。
4.1 聖天堂の彫刻1 2つの鳳凰
右が北側にある鳳凰。後藤正綱(ごとうまさつな)が彫りました。
左が南側にある鳳凰。小沢常信(おざわつねのぶ)が彫りました。
両名工の作風が異なっているのがわかりますね。
4.2 聖天堂の彫刻2 双六に興じる神々
毘沙門天が吉祥天と弁財天の双六の様子を眺めているのですが、あまりに熱中し過ぎて天邪鬼を踏んづけるのを忘れてしまい、天邪鬼がのびのびとしている彫刻なのだそうです。
4.3 聖天堂の彫刻3 碁を打つ人々
温和な表情が印象的ですね。今回の修理工事では碁盤の部分が完全にはがれていたので、中国の元の時代の碁石配置を参考にして描き直したそうです。
日光東照宮にはりっぱな威厳のある龍が大きく彫刻されていますが、こちらは、親しみやすい題材が多く、庶民とのつながりが深いものと言えます。建立にも日光東照宮は政府より多額のお金が出ており短期間でできたのですが、こちらは、庶民・農民の余裕のない少しのお金で、少しずつ進められて来たので長期間かかっています。
5. 平和の塔
1958年に国登録有形文化財に指定されています。総欅造で1951年に調印されたサンフランシスコ平和条約を記念し建立されました。戦没英霊の供養と世界恒久平和達成を祈願しています。手前の赤い太鼓橋との対比も絶妙な大変美しい多宝塔です。
6. 夫婦の木
右がけやき、左がえのきです。それぞれが互いに寄り添い、絡み合い、助け合い、力強く生きる縁結びのご神木です。お祈りすると、ご利益をいただけます。
7. ご朱印
コロナ中なので、書き置き¥300です。状況により今までの直書きに戻すそうです。
8. 帰りにマストで行く! 大福茶屋さわた
聖天さまの帰りに是非とも行ってもらいたいのが、大福茶屋さわたです。
築100年の古民家で最高においしいちーず大福がいただける場所です。是非どうぞ!
9. 基本情報
施設名称
所在地
〒360-0201 埼玉県熊谷市妻沼1511
電 話
048-588-1644
開 業
1179年
宗 派
山 号
聖天山
拝観料
本殿の拝観には¥700、他は無料
本殿を見ないと来た意味ないです。
公開日時
平日 10:00~15:00
土日祝日 9:30~16:00
アクセス
車の場合です。
東北自動車道 館林インターより約45分
北関東自動車道 太田インターより約45分
まわりに9ヶ所ぐらい無料駐車場(合計200台)があります。小さな駐車場から大きなものまで、たくさんあるので、近くに行けば容易に見つかると思います。民間の有料駐車場もありますが、たぶん、聖天山の公式駐車場に止められると思います。
電車だと、JR高崎線熊谷駅よりバスで約30分かかるのでちょっと不便です。