どこでもGO

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聲明 仏教音楽 お坊さんのコンサート その迫力に度肝をぬかれた! 重厚 心底に直に突き刺さる!

こんにちは!どこでもGOです!

皆さん、お坊さんのコンサートに行った事ありますか?

え!そんなのあるの??

なんて、声が聞こえます。

お坊さんが集団でお経にメロディー、抑揚をつけて高らかに歌いあげるのです。今回はさらに西洋音楽、ピアノ、バイオリンなどとの協演もありました。最後は般若心経で締めくくり、すばらしかったですよ。

コロナ収束祈念の本公演、ご紹介します。

 

目 次

 

1. 聲明とは

聲明(しょうみょう)、当用漢字では声明と書きます。経文、真言、お経に旋律抑揚・リズムをつけて唱える仏教声楽曲の事です。

インドで原始仏教教団が出来たころにその原型が生まれたと言われています。法要儀式の大切な要素として、仏教の伝来と共に中国経由で日本に伝えられました。それ故、その旋律、声楽的技法は今の謡曲、民謡、浄瑠璃長唄などに大きな影響を与えています。言わば、日本音楽の源流であり、その歴史と音楽性は優れた宗教音楽として、高い評価を受けています。

 

2. 会場は第一生命ホール

会場は東京・晴海にある第一生命ホール、晴海トリトンスクエアの中心にあるホールです。都営大江戸線勝どき駅下車、徒歩8分で到着です。ここには高層オフィス棟がX棟、Y棟、Z棟の3棟あります。右がY棟、左がZ棟、そして、Y棟にかくれるように、ちょっとだけ顔をみせているのがX棟です。

Y棟とZ棟の間にあるエスカレーターがメインの入口、2階にあがるとそこはグランドロビーです。

グランドロビー奥にあるエスカレーターで3階に行き、さらにもう1回エスカレーターで上がった4階が第一生命ホールです。

普段でも、クラッシック、弦楽奏など音楽系の公演を中心に活動的に開催している全767席の中規模ホールです。

クラッシック音楽を主体とした音楽公演に最適に設計されており、オーバル(楕円)型をしています。明るく爽やかな色調の木材を多く使用しており、天井は海のきらめきをイメージする白色です。

毎年続けて実施していた公演ですが、コロナ禍で中止になり、今回が3年ぶりになります。本公演の主催者は日本テレビ小鳩文化事業団です。

座席は1つおきになっていました。なので、観客数は最大でもホールの半分です。その約8割がうまっていました。来て見える方々の年齢層は、やはり高いですね。50、60代が中心となっていました。

 

3. 公演のタイムスケジュール

本公演は2部構成です。

  • 開 場   15:15
  • 開 演   16:00
  • 第一部   40分間  9曲
  • 休 憩   15分間
  • 第二部   45分間  8曲
  • 終 演   17:40

 

4. 出演者

天台聲明の七聲会(しちせいかい)の8名のお坊さんです。

それに西洋音楽との響宴として、下記の方々が集まっていました。

  • ピアノ      直江 香世子
  • パーカッション  関 聡
  • バイオリン    粟津 惇
  • クラリネット   澤本 璃菜

全17曲の半分ぐらいが西洋音楽との響宴、半分ぐらいがお坊さん達のみで、中にはソロもあります。

 

5. プログラム

第一部 胎蔵界曼荼羅供音用(たいぞうかい まんだら くおんよう) 40分間

 

第二部 金剛界曼荼羅供音用(こんごうかい まんだら くおんよう) 45分

最後は、般若心経で締めくくりです。日本で最も唱えられていると言われているお経です。やっと、聴いた事のあるのが出てきて、安心感と共に最高のエンディングです!

 

6. 散 華

途中、唱えながらお坊さん達全員が散華(さんげ)を撒くシーンがありました。仏教では花の上というのは、清らかな場所とされています。お寺の仏さまを見ると座っている台座の部分に蓮の花などが多く彫ってあります。これは花の上という清らかな場所に仏さまがおられる事を意味しています。こう言ったことから、法要をする時にお堂の中を清めるという意味合いで花を撒いています。昔は生花でしたが、さすがに現代では無理と言う事で、紙になっています。

 

7. 感 想

いきなり感想になってしまいます。開演中の録音・録画は禁止されていたのです。当然ですね。

お坊さんは全8名、4名ごとに2グループに分かれて、ステージに横一列で並んでいます。一番左端にいるお坊さんから静かに始まりました。いい声です。うっとりします。しだいに大きくなり、いよいよ始まっていく期待感、高揚感をぐっと上げていきます。

全部で17曲です。その半分ぐらいが西洋音楽との響宴です。お坊さんがソロで歌い上げる曲目もあり、さびでは全員が一丸となって迫ってきます。その迫力たらものすごいものがあります。

何曲かは、ピアノ、パーカッションと響宴です。さらにいい雰囲気です。曲名が漢字ばかりでよくわかりません、でもそれぞれに趣が異なり次元の異なる世界にはいっていきます。あっという間の第一部でした。

第二部ではさらに、バイオリン、クラリネットも参加し最高潮に達します。

お経ミュージックは心底に直接ズドンと響く!途中で涙ぐむ事も。日頃の悪事の懺悔の心境(笑) 、いや、ホント。知らぬ間に、この手のに感動する年になってきたのですね。 (^-^;

後部スクリーンにはタイミングよく、お寺、仏様、曼荼羅、仏具などが映し出されています。

最後は般若心経で締めくくり。空(くう)の思想のエキスを反映したお経で、日本で一番唱えられているお経です。この時は、スクリーンに経文が映し出されていたので、口ずさんでいました。

特に宗教心は持っていない私ですが、途中休憩をはさむ2部制、全2時間、たっぷり楽しめた聲明公演でした。オフィシャルな録音録画がされていましたので、後日公開されると思います。

たまには、違う世界にどっぷりつかってみませんか?

 

今回の天台聲明のCDが販売されていました。

 

8. 基本情報

施設名称

第一生命ホール

ホール席数

全767席

住 所

東京都中央区晴海1-8-9

晴海トリトンスクエア内

アクセス

都営大江戸線勝どき駅下車A2a出口 徒歩8分

電 話

03-3532-3535

公演料金

S席 ¥2,500

公演時間

  • 開 場  15:15
  • 開 演  16:00
  • 第一部  40分間  9曲
  • 休 憩  15分間
  • 第二部  45分間  8曲
  • 終 演  17:40

駐車場

あり、有料、440台