どこでもGO

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白鶴酒造資料館 灘の生一本 日本酒の工程のわかりやすい展示 試飲コーナーあり 充実のお土産

こんにちは!どこでもGOです!

神戸市灘区・東灘区から西宮市にかけて広がる灘五郷約400年前から続く酒どころとして知られる灘エリアには、大小さまざまな蔵元があります。灘の生一本として全国的に有名ですね。数ある蔵元が行っている資料館の中で選んだのは白鶴!展示内容がすごくよかったです。

ご紹介します。

 

目 次

 

1. 白鶴酒造資料館とは

大正初期に建造され、昭和44年(1969年)まで実際に清酒醸造に使われていた、白鶴旧本店壱号蔵そのものが、資料館になっています。1階は資料展示室と売店、試飲コーナー、2階は全て資料展示室です。ちなみに、白鶴酒造の創業は1743年、古いですね。

昔ながらの酒造工程や作業内容・道具などを立体的に展示し、歴史的な建物とともに解説しています。適切なポイントでビデオでの解説があります。また、プロジェクションマッピング・シアターでは迫力あるきれいな映像で全体説明を行っています。動画なので非常によくわかります。

 

2. 認定など

建物、観光地としての認定関連です。お酒そのものの各種受賞はものすごい数にのぼっていますので省きます。

  • 日本遺産
    この地域は日本遺産に認定されています。
    「伊丹諸白」と「灘の生一本」~下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷~
    白鶴旧本店壱号蔵からの出土・遺物・白鶴酒造用具など は有形民俗文化財として、現在は登録文化財の候補になっています。
  • 近代化産業遺産    酒蔵が2008年認定
  • トリップアドバイザー 2017年工場見学&社会科見学入賞
  • トリップアドバイザー 2018年エクセレンス認証受賞
  • トリップアドバイザー 2019年エクセレンス認証受賞

 

3. 灘五郷

この辺は灘五郷とよばれています。東西12㎞に及ぶ日本最大の清酒酒造地帯です。造り出される酒は「灘の生一本」で知られています。現在約25%のシェア、我が国清酒の4本に1本が灘五郷の酒です。

五郷とは下記です。主なブランド名も記載しました。

  • 西郷  神戸市灘区   沢の鶴
  • 御影郷  神戸市東灘区  大黒正宗、福寿、仙介、剣菱白鶴、菊正宗
  • 魚崎郷  神戸市東灘区  櫻正宗、浜福鶴
  • 西宮郷  六甲山の麓、西宮市  白鹿、日本盛
  • 今津郷  六甲山の麓、西宮市  大関

 

白鶴酒造資料館のある場所は御影郷に属しています。

 

4. 白鶴酒造資料館を選んだ理由

周辺には下記の資料館があります。資料館めぐりと言う事で、複数館まわってもいいのですが、私は観光客、時間の関係で1つに絞りました。選択時のメモですので参考にして下さい。

 

  • 白鶴酒造資料館   展示スペースが2フロアで一番大きい、一押し
  • 沢の鶴資料館    実際使用されている木の貯蔵樽がみれるのはポイント
  • 菊正宗酒造記念館
    1F展示スペースは小さめだが全体を網羅、2Fはビデオのみの小部屋のみ
  • 酒心館
    セルフ蔵見学Bコースは30~40分と長く要予約だが、見学のみに力をいれている。酒樽が見れるのはポイントだが、ガラス越しに工場タンクを見るだけ
  • 浜福鶴 吟醸工房
    予約なしで見学可能、1Fは販売のみ、2Fは展示エリア、コンパクトにはまとまっておりバランスはよい
  • 白鷹禄水苑
    蔵の見学はなし、酒造りの展示のみでなく、その利用形態、くらし、生活様式まで展示
  • 日本盛酒蔵通り煉瓦館 
    レストラン、売店、ガラス工房など、酒蔵見学なし、酒蔵見学とは方向性が違う

 

5. アクセス、到着

最寄り駅の住吉駅から徒歩5分くらいです。住吉駅神戸三宮駅から阪神本線にて10分・¥190です。住吉駅はごく普通の駅です。駅まわりも酒蔵とか、白鶴関係の展示・表現はほとんどありません。駐車場は用意されてあるので、車での来場OK。

白鶴酒造株式会社の入口に到着!案内の方ではなく、警備員の方に、「ようこそ!楽しんで来てください」と案内されました。平日だったので、ガラガラ。

これが資料館です。大正初期に建造され、昭和44年(1969年)まで実際に清酒醸造に使われていた蔵を改造しました。

 

6. 資料館見学

白鶴旧本店壱号蔵そのものが、資料館になっています。

風格のある門構え、2階建てです。

内部は、昔の酒造りの行程に従って蔵人が作業する姿を再現した等身大人形や、実際に使われていた道具などを忠実に展示しています。左は、杉の木で作られた仕込み用の大樽です。

2階展示室の全景です。このようにかなり広い場所となっています。

 

麹冷まし(こうじさまし)

約2日間かかって出来上がった麹は42℃ぐらいです。これをむしろの上に広げて冷ます工程です。六甲おろしの寒風をうまく利用しています。

所々に説明用ビデオが用意されています。

右奥の工程は、半切桶(はんきりおけ、72リットル、1升びん約40本)に仕込まれた酒母(しゅぼ)をすりつぶす作業です。2人1組で行います。タイミングを合わせる為と、作業時間をそろえる為に、唄を歌っていました。

プロジェクションマッピング・シアターです。11分間で、灘の酒造りの概要が迫力ある映像でわかっちゃいます!

実際今も使用されている用具がたくさん展示してあります。

 

7. 試飲ができる

無料試飲として3種類用意されていました。

無料なので文句は言えないものの、量が少なすぎる!舌の上に広がる程度で、飲んだ感はない。もう少し、せめて25mLぐらいは欲しいなあ~

こちらは、有料試飲。¥500/25mL

 

8. 販売コーナー

1階の販売コーナーでは、日本酒に限らず、いろいろな商品がたくさん置いてあります。

しっかり、無料試飲したお酒も販売しています。

酒米の最高峰の山田錦母親にあたる幻の酒米山田穂(やまだほ)を100%使用した、超特撰純米大吟醸山田穂!¥3,275/720mL

 

山田穂はなぜかAmazonにはありません。楽天、Yahooにはありますので、是非どうぞ!

 

9. 10月1日は日本酒の日

なぜ、この日が日本酒の日になったかご存知ですか?

理由は2つあります。

  • 10月は新米の収穫が始まる時期です。同時に全国各地の蔵が日本酒造りを始める時期だからです
  • 各月を十二支で表すと、10月は「酉」(トリ)になります。「酉」という漢字は、もともと酒壺や酒そのものを意味する象形文字です

その理由もあって、酒造年度は10月1日から始まります。

前後の10日間を「日本酒で乾杯!WEEK」として、全国各地でいろいろなイベントが開催されます。

 

10. まとめ

資料館としての資料の豊富さ、見せ方の工夫、シアターなど、見ごたえ十分!

残念なのは、実際の酒蔵見学がない事。この事は他の資料館も概ね同じですが、沢の鶴資料館は蔵まで行けます。酒心館でも見れますが、ガラス越しに現代のタンクを少し見れるだけです。

販売コーナーも充実しているので、是非行かれたらいかがですか。予約不要です。

 

11. 基本情報

施設名称

白鶴酒造資料館

住 所

神戸市東灘区住吉南町4-5-5

アクセス

電話番号

078-822-8907

営業時間

9:30~16:30

休館日

  • お盆   (2022/08/11~08/15)
  • 年末年始 (2022/12/26~2023/01/04)

入場料

無料、予約不要

所要時間

1時間ぐらい

駐車場

あり、無料