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災害備蓄用ビスケット フリーズドライ どんなものか食べてみた おいしい

こんにちは!どこでもGOです!

会社で備蓄している災害用のフリーズドライビスケットが大量に社員向けに無料配布されました。理由は、賞味期限が2022年11月と迫ってきた為、全部新しいのに入れ替えるとの事です。コミュニケーションエリアの片隅に、段ボールでどどんとおいてありました。「欲しい方は持って行っていいよ」の張り紙がしてあります。どんなものかもらって来ましたので、紹介します。

目 次

 

1. 災害備蓄用ビスケットって、どんなもの?

さっそくもらってきました。味が3種類あります。

7年保存と書いてあります。賞味期限は2022年11月、あと2ヶ月程ですね。消費期限はあと数年あるそうです。箱から取り出してみました。

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さすが、かなりしっかり密閉してあるアルミ袋(アルミ防湿袋)にいれてあります。アルミ袋は、頑丈で破れにくい、湿気の侵入を防ぐ、光を遮断する遮光性があります。さらに袋中には、脱酸素剤サンソカットがはいっていたので、OKです。

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大きさはこれぐらいです。ちょうど手のひらにのるぐらいの大きさです。何回かに割って食べる事になりますが、便利なのが収めてある紙トレイです。割るとき小さい破片が少し飛び散るので、非常に便利です。

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味は予想よりずいぶんとおいしいです。固いですが、すごく固いわけでなく、逆に歯ざわりがいい感じです。簡単に手で又は歯で割る事ができます。それほどパサパサ感はなく、必ずしも飲み物がなければいけないレベルではありません。

 

2. どこが作っているビスケットなの?

製造者は 社会福祉法人 江差福祉会」 と言う、1989年に設立された北海道江差町にある会社です。この法人は、2021年6月に名称を社会福祉法人 あすなろ福祉会」へ変更しています。なぜなら、江差福祉会設立翌年1990年にあすなろ学園を開設しているのですが、「あすなろ」という名称が広まり、「あすなろ」を頭につけた各種事業・建物名称がなじんできたからです。

社会福祉法人からわかるように、知的障碍者援助の為に設立された法人で、文化施設、交流センター以外に就労事業として、パン製作をする一方、フリーズドライ機器を用いて、災害備蓄用パン・備え餅・フリーズドライご飯・フリーズドライビスケットを作っています。環境に配慮し、プラスチックは使用していません。

うちの会社は、災害備蓄用食品を作っている会社はたくさんありますが、社会福祉法人を選ぶとは見直しました!

 

3. フリーズドライなんだ!

前回放出時は、缶にはいった乾パンでした。今回は、フリーズドライの紙箱のビスケットです。バージョンアップしましたね。このビスケットはフリーズドライする事で、水分を取り除き、7年保存可能としています。フリーズドライは、ご存知ですよね。アマノフーズの味噌汁などいろいろな製品が出回っています。

フリーズドライってなに?

フリーズドライとは。水は気圧が下がると蒸発する温度も低くなります。気圧がどんどん下がっていくと氷のまま蒸発する現象が起こります。これを「昇華」といいこの現象を利用し、物質の水分を凍ったまま取り除くことをフリーズドライと言います。熱による乾燥と違って物質の変質(変色やひび割れ)が無く、多孔質(表面に目に見えない程の無数の穴)を伴うので水分による復元力が高いのが特徴です。

 

4. なぜ、会社は災害備蓄品を用意しているの?

もちろん、社員の安全の為が表向き理由ですが、実は、東京都では条例により義務化(守らなくても、罰則はありませんが)されています。

  1. 2011/03/11 東日本大震災発生、対応の必要性を痛感
  2. 2012/03/01 東京都帰宅困難者対策条例制定
  3. 2013/04/01 1年の周知期間後、施行

条例のポイントは下記です。

  • 震災後、むやみに従業員を移動させない
  • 従業員が通信連絡できる代替手段を確保しておく
  • 備品として全従業員分の水・食料を備蓄する
  • 事業所内に留めておける各備蓄を用意する

この条例ではさまざまな備品を用意しておく事を求めていますが、最重要なものをみると、下記を求めています。

  • 1日3L x 3日分の水 x 社員数分
  • 1日3食 x 3日分の食料 x社員数分
  • 毛布やブランケット x 社員数分

うちの会社は災害用として別途ペットボトルの水は備蓄してありますので、最低限のレベルですね。

 

5. どのぐらいの企業が備蓄をしているの?

2014年に行われたアンケートによると、事業所側で備蓄できている割合はこのグラフになります。さすがに飲料水、食料品は高い割合ですが、まだまだ不十分ですね。

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引用:東京都内事業所の帰宅困難者対策実態調査結果について(東京都防災公式サイト)

 

6. まとめ

今回、会社より災害備蓄品の入替に伴い、改めて、準備の必要性、重要性を考えるいい機会となりました。あなたの会社ではどうですか? 聞いてみましょう。災害はいつ来るかわかりません。日頃より少しずつでも準備し、被害を最小限にとどめる努力を継続的にしていきましょう。