こんにちは!どこでもGOです!
上野の国立科学博物館で開催中の宝石展に行って来ました。本展示会は宝石という石に関する科学的・歴史的な観点での展示会です。現代の商用の宝飾品としての宝石・ジュエリーに焦点をあてたものではないです。すごかったですね。宝石の事なら全部わかる感じです。
ご紹介します。
目 次
- 1. 宝石展とは
- 2. 国立科学博物館で開催中
- 3. 全体の構成
- 4. 第1章 原石の誕生
- 5. 第2章 原石から宝石へ
- 6. 第3章 宝石の特性と多様性
- 7. 第4章 ジュエリーの技巧
- 8. 第5章 宝石の極み
- 9. ミュージアムショップ
- 10. 基本情報
1. 宝石展とは
正式名は 特別展 「宝石 地球がうみだすキセキ」です。国立科学博物館での期間限定の特別展示です。原石からジュエリーまで、宝石のすべてがわかる展示会です。宝石の歴史は古く、古代から魔よけやお守り、地位や立場を示すシンボルとして世界中で用いられてきました。現在では、宝飾品としての利用が多いようですね。
本展では、各地の博物館から取り寄せた多種多様な宝石、それらを使用した豪華絢爛なジュエリーを一堂に集め、科学的、文化的な切り口で紹介しています。
ダイヤモンド、エメラルド、サファイアなどのメジャーな宝石からフォスフォフィライト、スフェーンなどのレアストーン、真珠や琥珀などの生物由来の宝石までさまざまです。宝石が約200種類展示してあります。
開催期間は2022年6月19日(日)までなので、まだまだあります。
2. 国立科学博物館で開催中
3月21日まではまん延防止期間中なので予約制でした。その後も当面予約制みたいですが、変更あると思うので、HPで最新情報を確認して下さい。
JR上野駅から歩いて10分程の上野公園内にあります。この地域には多くの美術館・博物館が集まっているので、来られた方も多いのではないでしょうか?建物左に実物大のクジラのある歴史ある建物です。設立は1871年10月ですので、151年前です。
特別展に入るには、建物右にある専用入口から入場します。
途中に、特別展券売所があります。予約せずに来た方で、会場に余裕がある場合は入場できます。
私はいつも音声ガイド¥600を借ります。ナビゲーターは公式アンバサダーのカズレーザーさんで、ナレーターは早見沙織さん。会場内を案内してくれます。
会場内は第5章を除いて、フラッシュなしの静止画は撮影できます。第5章は高級・高額なアンティークな宝飾品のコーナーです。
入場者数コントロールされていますし、平日の午後に行ったので、混んでなく、ゆっくり見る事ができました。
3. 全体の構成
全体は5章からなっています。
第1章 原石の誕生
原石はどこでどのようにできるのでしょうか?
地球内部で作られる宝石の元となる原石(ラフ)を科学的視点から紹介してあります。
第2章 原石から宝石へ
採掘から加工技術まで、鉱物がどのような過程を経てジュエリーになるのかが紹介してあります。紀元前2,000年からの宝石の加工技術の歴史がわかります。
第3章 宝石の特性と多様性
宝石の価値の基準にもなる、輝き・彩り・煌めき・強さといった性質の説明を交えながら、ラフ(原石)・ルース(輝いた石)をメインに200種を超える宝石が展示してあります。
第4章 ジュエリーの技巧
一つの宝石を美しく見せる方法、複数の宝石を組み合わせた見せ方など、職人のこだわりを感じる事ができます。
第5章 宝石の極み
古代メソポタミアやエジプトで作られた作品から、20世紀の最先端のジュエリーまで、芸術品約60点が展示されています。撮影禁止です。
4. 第1章 原石の誕生
原石はどこでどのようにできるのでしょうか?地球内部で作られる宝石の元となる原石(ラフ)を科学的視点から紹介してあります。
宝石の原石は、地下深いところで誕生した鉱物です。そこは、高温高圧の環境であるうえに、プレートの運動などにより長年かけてゆっくり動いています。この為様々な化学反応・融解・結晶化が繰り返され、多様な化学組成をもった鉱物がうまれます。
巨大なアメシストドーム
アメシストとは紫水晶の事です。紫水晶は、熱水に溶け込んでいたシリカ(酸化ケイ素)の結晶の事です。ジオードとは、鉱物の結晶が岩盤内部の空間の表面を覆っているものです。なので、アメシストのジオードと言います。
写真の縦型の2.5mのものは日本最大級です。必見です。
昨年、宝石加工で有名な山梨県に行って来ましたが、そこでは1.5mが最大でした。
5. 第2章 原石から宝石へ
原石はどのようにして宝石になるのでしょうか?良い原石が得られただけでは良い宝石にはなれません。整形と研磨の工程、すなわちカットの出来栄えが宝石の評価を決めます。
代表的な7つのカットの種類です。カットによる輝きの違いがわかります。ブリリアントカットは18世紀になって登場しました。
橋本コレクション全870点より、紀元前2000年から現代までの指輪コレクション約200点の指輪が展示してあります。橋本コレクションとは、個人コレクターの橋本貫志さんによる宝飾品コレクションです。指輪に特化しています。2012年に国立西洋美術館に寄贈されました。写真は、14,15世紀あたりの指輪です。
6. 第3章 宝石の特性と多様性
宝石の美しさは、輝き、煌めき(きらめき)、彩り(いろどり)という3要素で決まりますが、それらは宝石の光に対する光学特性に深く関係します。
紫外線で光る宝石
紫外線をフローライト(蛍石ほたるいし)に照射すると幻想的な色を発光する事があり、その現象をフローレッセンス(蛍光)と呼びます。
7. 第4章 ジュエリーの技巧
宝石はどのようにして宝飾品になるのかがわかります。輝く宝石をさらに美しくみせるセット(仕立て)の技術が紹介してあります。複数の宝石をどのように組み合わせれば一番美しいかなど説明してあります。
生物に由来する宝石
貝、象牙、モモイロサンゴ、アカサンゴ、牙(アイボリー)、べっこうなどです。
アンモライト
化石のアンモナイトを磨き上げたものです。
8. 第5章 宝石の極み
世界的に有名な宝飾芸術コレクションであるアルビオンアートの貴重なジュエリーコレクションより、古代メソポタミアやエジプトで作られた作品から20世紀の最先端ジュエリーまで、人類が生み出してきた美の歴史約60点が展示されています。全て貴重なジュエリーなので、写真撮影禁止です。
9. ミュージアムショップ
お手軽に買えるものから、目の保養のみまで、オリジナル商品がいろいろあります。
- 右の小さい方のアンモライト原石 25cmx19cm ¥990,000
- 左の大きい方のアンモライト原石 31cmx27cm ¥6,160,000
- 手前(まん中) 七つの天然石 ¥1,650
- 後ろ(上段) 誕生石のブレスレット ¥2,530
誕生石 ¥11,000~¥55,000
10. 基本情報
展示会名
特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」
場 所
東京・上野公園内
国立科学博物館 地球館地下1階 特別展示室
住 所
東京都台東区上野公園7-20
アクセス
JR上野駅から上野動物園の方へ進み、途中で右折して200mほどの所です。
外に巨大なくじらがあります
電 話
050-5541-8600
開催期間
2022/02/19(土)~22/06/19(日)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館)
※ただし3月28日、5月2日、6月13日は開館
開館時間
9:00~17:00 (入場は16:30まで)
料 金
一般・大学生 ¥2,000
小・中・高校生 ¥600
本特別展を見た方は、本館・日本館の常設展も見る事ができます。
予 約
3月21日まではまん延防止期間中なので事前予約が必要となっています。予約枠は、30分間隔です。その後も当面予約制みたいですが、変更あると思うので、HPで最新情報を確認して下さい。
所要時間
約2時間あれば、全部を丁寧に見れます
されています。
エレベーター、スロープ、トイレなど国の施設なので完備です。