2021/02/13 First Release
2021/09/01 Updated
こんにちは!どこでもGOです!
先日、銀座NAGANOに行って来ました。長野県のアンテナショップです。
なぜ、行ったかですって?今年はシードルそれもクラフトシードルのブームになるからです。ここのお店は品揃えが最強!
目 次
1. シードルとは
ニッカで発売されてから、約50年の歴史があるので目にされた方も多いと思います。一言で言うと、リンゴを発酵させて作ったスパークリングワインの事です。発祥はフランス・ノルマンディー地方と言われており、2014年にはフランス文化遺産に登録されています。ヨーロッパでは昔から人気があります。
製造方法は、簡単に言うと、以下です。
1. リンゴをきれいに洗浄
2. 細かく砕いて、ローラーに挟み込んで、果汁を絞り出す
3. その果汁に酵母を加えて、4~8度の低温発酵を数週間実施
4. 熱処理又は遠心分離機で、酵母を取り除き、ろ過して出来上がり
ビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富で、ワインと同じくポリフェノールを多く含んでいます。アルコール度数は2~8%ぐらいですので、非常に飲みやすく、リンゴの甘味と酸味が程よく出ています。3℃~5℃ぐらいが一番おいしいと言われています。
国によって呼び名が違いますが、日本では英語読みの「サイダー」だと清涼飲料水のイメージが強い事と、フランスの製造方法が普及しているので、フランス語読みの「シードル」が一般的です。
2. 今年はシードルブームになります!
今まで今一歩人気になりきれなかったシードルが今年は大人気になりそうです。理由としては、以下があります。
2.1 ちょっと低いアルコール度数
シードルのアルコール度数は2~8%ぐらいです。ワインなどと比べてちょっと低いので、昨今の家飲みブームにのって愛飲者が増えています。
2.2 若年層も注目
飲みやすいので、最近の高いアルコール度数を嫌う若年層にうけています。ワインではなく、シードルを飲んでいる方がかっこよく、また、おしゃれな外装のビンのシードルも増えていますので、インスタ映えですかね。
2.3 クラフトシードルの増加
クラフトビールの人気はしっかり根付きましたが、昨年からシードルを製造する、サイダリー(シードルリー)と呼ぶ専門醸造所が、特に長野県に増えています。
規模は大きくないので、醸造所毎の特徴が表れ、今までの飲みやすい、低アルコール、甘口、女性向けのみならず、個性的なシードルが増えています。今までワインを製造していたワイナリーもその技術を活かして参入が増えています。既に国内には200ぐらいのシードルメーカーがあると言われています。
2.4 シードル専門バー
昨年より専門バーも相次いで開業しています。各地にできていますが、1店紹介しておきます。
●サイダーノート
2020年3月に東京・渋谷にオープンしたシードル専門バーです。世界各国や国産のシードルを多数とりそろえ、いくつかは樽詰めを飲めます。
サイダーノート オフィシャルFBページ
https://www.facebook.com/cidernaut/
2.5 リンゴ農家の収益源の多様化
コロナのせいと言うわけではありませんが、農家の方も単に生産物を売っているという業態から、収益源の多様化に努力しています。直販、通販、道の駅での販売、自販機での販売、リンゴメニューの開発、ジャムなどの加工品、薫製化、漬物化などなど、いろいろ仕掛けてきています。シードルはその有力候補の1つです。あわせて、シードル専用品種の開発も活発です。
2.6 日経トレンディが太鼓判
2020年末に発表する、日経トレンディの「2021年ヒット予測ランキング」の第18位に「国産クラフトシードル」が選出されました。5G、コロナ対策、AI教材、配膳ロボット、EV、AR など、なるほどなと思う物の中でのランキング入りです。ちなみに、第9位には「長野でテレワーク」がはいっています。いい所ですものね。納得!
3. 長野県ランキングいろいろ
3.1 ワイン関連 全国2位
ワイナリー数、ワインの生産量、ワイン原料用のぶどう生産量など、山梨県に続いて全国2位です。気候や土壌などがワイン用のぶどうの栽培に適しています。
3.2 日本酒の蔵元の数 全国2位
蔵元は全国に約1600ヶ所あるそうです。すごい数ですね。下記のランキングのように、蔵元は結構日本中にまんべんなくありますね。多ければいいわけではありませんが、信州の地酒に代表されるように環境がそろっている証拠ですね。
3.3 リンゴの生産量 全国2位
長野県はりんご王国青森県には負けますが、岩手県の生産量の約3倍を誇る2位につけています。上位3県で全国の80%を占めています。リンゴは、ぶどうも同じですが、昼夜の寒暖差が大きいほどおいしいと言われています。長野県産のリンゴは他県産のリンゴと比べて、カロリーが高いです。中でも、立科産のリンゴは、糖度が高い、硬質、重いと言う特徴があります。
3.4 シードル醸造量 全国1位
一日の日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きい環境で育つリンゴは、色づきだけでなく甘味と酸味のバランスが良い為、キレと立体感があるシードルになります。タイプとしては、クリア、にごり、辛口、甘口と様々。食中酒としても楽しめます。
3.5 長寿県 全国1位
厚生労働省の資料によると、男女共に常に上位をキープしています。
なぜ、長野県が長寿なのでしょうか?野菜の摂取量が多い、喫煙率や肥満率が低い、高地だから自然と内臓が鍛えられるなど、いろいろ考えられますが、特に1975年以降上位キープが顕著である事から、県が積極的に施策をとってきたところが大きいといわれています。特に元々雪国で塩分摂取量が多く、脳卒中の比率が高い地域だったため、行政が直接、調理指導や減塩指導を行いました。結果、住民の食生活が改善した事で、平均寿命が飛躍的に伸びたと言われています。
4. 銀座NAGANOとは
4.1 概 要
長野県のアンテナショップです。副題は「しあわせ信州シェアスペース」といいます。長野県のもっている素晴らしい魅力、雄大な自然、豊かな文化と風土、食文化とライフスタイル、温泉とゲレンデなど、大切にしている信州のしあわせを東京の方々に直接伝えたい、同時に、東京の方々の要望を正確且早く持って帰りたい為に設立しました。2014年10月にオープンし、既に500万人の方が来場しました。
4.2 フロア構成
1F ショップスペース、バルカウンター
2F 観光案内、イベントスペース、オープンキッチン
4F 移住交流相談、就職相談、長野県後継者バンク
なので、通常買物するだけなら、1階のみでOKです。
4.3 店内案内
●野菜・くだもの
毎日、長野から新鮮なくだものが届きます。伺った時には、果肉が赤い品種である、「なかののきらめき」(「王林」と果肉が赤い品種である「いろどり」をかけ合わせた品種、「なかの」は中野で地域名です)と、「ムーンルージュ」(「ふじ」と果肉が赤い品種である「いろどり」をかけ合わせた品種)がありました。写真後ろには、松本市の「高徳」、濃厚な味わいで蜜があります。
●びんもの
この棚は全てジャムです。りんごジャム、白桃ジャム、あんずジャム、すももジャム、くるみジャム、いちごジャム、ブルーベリージャム、ミルクジャム、ラ・フランスジャム などなど。スタッフお勧めの、紅玉りんごバター、りんごはちみつバターは売切れでした。
●バルカウンター
購入前にまずは試飲と言う事で、いろいろ飲み比べができます(有料)。ソムリエがいますので、気軽に相談できますよ。
ここは、クラフトビールのコーナーです。軽井沢ビール、軽井沢高原ビール、雷電閂(カンヌキ)IPA、信州須坂フルーツエール、志賀高原ペールエール、氷河スタウト、氷河IPAと、豊富にそろっています。
私のお勧めは、信州須坂フルーツエールです。特に、りんご・カシスMixは2019年秋季全国酒類コンクール地ビール部門で第1位、PREMIUM MIXは、同 第3位を取るほどの絶品です。
●日本酒
長野県にある蔵元の数は全国2位の多さです。北光、大雪渓、神渡、龍澤、勢、北信流、高天、木曽路、大信州、たかね錦など、豊富に取り揃えてあります。
●ワイン
長野県は醸造用途のぶどう生産量全国2位です。つまり、ワイン生産用ですね。全国1位は山梨県です。甲州ワインは有名ですね。どちらも、環境がそろっているので、このようなおいしいワインがたくさん作れるのですね。
●シードル
ふじシードル(ふじをベースに調和よく、初心者向け)、シードルブリュット(非常にクリア、爽やかな喉ごし)、紅玉シードル(紅玉をベースにやや甘口)、はすみふぁーむシードル(ふじをベースに、辛口) など、豊富にそろっています。
2002年にワイン・日本酒からスタートした長野県原産地呼称管理制度では、2007年からシードルにも広げ、2020年1月時点で計100品のシードルを認定しています。
4.4 基本情報
住所 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目6-5 NOCOビル 1F・2F・4F
電話番号 03-6274-6018(1Fショップスペース)
営業時間 10:30~19:00(コロナ対策で一時的に閉店時刻が早いです)
定休日 年末年始
●銀座NAGANO オフィシャルHP
5. お勧めシードル
●たてしなップル
長野県を代表するリンゴの産地、北佐久郡立科町にある醸造所です。「立科の太陽、水、土のおくりもの」である立科産のリンゴを100%使用し、2018年に長野県原産地呼称管理制度の認定品となりました。
非常に飲みやすく、且、これぞシードルというようなふくよかなリンゴの味わいの透明感あふれる飲みごたえです。サンふじを無袋で栽培し、もちろん無添加、酸化防止剤なし、炭酸充填なし、濃縮果汁添加なしで、フランス・ノルマンディー地方と同じ、瓶内二次発酵・瓶内熟成で作っています。
写真は、シードルスペシャリテ(デミセック辛口)です。微甘口もあります。
2020年の日本ギフト大賞も受賞しています。(飲料ではこのたてしなップルのみ受賞)
●たてしなップル オフィシャルHP