こんにちは、どこでもGOです!
大分県別府市から少し南下したところに1ヶ所では日本最多の61体もの仏像が岩に描かれている臼杵摩崖仏(うすきまがいぶつ)があります。見どころなどをお伝えします。これは訪れた方がいいですよ。
ご紹介しますね。
目 次
1. 臼杵摩崖仏とは? 他の摩崖仏との違い
大分県臼杵市(うすきし)の丘陵斜面に、61体の仏像が4つの群(山王・ホキ第一・ホキ第二・古薗)に分かれて岩肌へ直接刻まれています。素材は約9万年前の阿蘇火山由来の凝灰岩で、平安末期から鎌倉期にかけて造像されたと考えられています。
1995年には、摩崖仏として全国で初めて国宝に指定され、その後61体すべてが国宝に指定されました。数量・保存状態・彫技の高さに加え、同一エリアに大規模群としてまとまっている点が最大の特徴です。

2. 全国の摩崖仏の中心地・大分県
全国に点在する摩崖仏のうち、実に6~7割が大分県に集中しているといわれています。
特に臼杵市の北に広がる国東半島(くにさきはんとう)は「石仏の里」と呼ばれ、熊野磨崖仏、真木大堂、両子寺など、岩肌に刻まれた仏像群が数多く現存しています。
臼杵摩崖仏は、その中心的存在として、まさに“磨崖仏文化の到達点”といえるでしょう。

3. 受付から参道へ
受付で観覧券を購入して木立の遊歩道へ。岩肌の湿りと土の匂いが近づくほど強くなります。

いよいよ、ここから参道です。

4. 群像めぐり
4.1 ホキ第二群
ホキ石仏の中でも特に迫力を感じさせるのが、ホキ第二群です。
見学コースは第二群からです。第一群からではありません。どちらが上とか下とかはありません。発見・調査・呼称の関係でつけられただけです。

横に長く広がる岩壁に複数の仏像が並び、まるで“石の屏風”のような構成。
岩窟状の空間に守られるように刻まれており、臼杵摩崖仏の中でも群像としての美しさが最もよく表れる場所といわれています。
中央に位置する如来像は存在感が強く、周囲の菩薩・弟子像とともに落ち着いた秩序のようなリズムを生み出しています。
彫りの深さやタガネ(岩を掘るための鉄製の工具)痕の残り方も見応えがあり、光の差し込み方によって表情が変化するのも魅力です。

観覧スペースからは正面だけでなく、少し斜めから全体を見渡すことができます。
石仏全体の構図美、バランス、立体感を堪能できる、臼杵摩崖仏のハイライトのひとつです。
4.2 ホキ第一群
ホキ第一群は、臼杵摩崖仏の中でも最も“整然とした美しさ”が感じられる石仏群です。
横長の岩壁に複数の仏像が並ぶ様子は、まるで石の長廊下のようで、造像当時の構成美がそのまま残されています。

中央に配された如来像を中心に、左右に菩薩や弟子像が流れるように配置されており、全体として一本の“横のリズム”が感じられるのが特徴。
岩肌に残るタガネの跡が、長い年月を経てもなお当時の息遣いを伝えてくれます。

彫りは穏やかで、柔らかさと端正さが同居した表情も魅力的。覆屋によって適度に光が入り、陰影が像の立体感をやさしく浮かび上がらせます。

観覧スペースからは像全体が視界におさまりやすく、群像としての調和・バランスをじっくり味わえるポイントです。
4.3 石造五輪塔
途中で山の上の方に寄り道します。

石造五輪塔は、地・水・火・風・空の五つの要素を表す供養塔で、人が亡くなると自然へ還るという仏教思想を形にしたものです。石仏とともに残る五輪塔から、当時の人々の厚い信仰心が感じられます。

ちょうど、紅葉まっさかりの時でした。

4.4 山王山石仏
山王山石仏(さんのうさん)は、臼杵摩崖仏の中でも最も象徴的な存在であり、訪れる人の多くが「臼杵といえばこの石仏」とイメージするほど代表的な石仏群です。
中心には堂々とした大日如来坐像が安置され、その端正な顔立ちと落ち着いた気品は、千年近くの時を超えてなお強い存在感を放っています。

この大日如来像は、彫りの深さ、均整の取れたバランス、穏やかで柔らかな表情といった点で非常に評価が高く、日本を代表する石仏彫刻の傑作とされています。覆屋越しでも立体感が際立ち、光の入り具合によって表情がわずかに変化し、まるで生きているかのような静かな気配があります。

周囲は木立に囲まれ、風の音や鳥の声が静かに響くため、立ち止まってじっくり眺めると自然と心が落ち着きます。

山王山石仏の前では、石仏の表面に発生する苔を抑えるため、紫外線照射による保存処理が行われていました。
寺院や史跡ではあまり使われない珍しい方法ですが、化学薬品を使わず岩への負担が少ないため、保存状態を改善する効果があると説明に記されていました。国宝の石仏を長く残すための、臼杵ならではの取り組みだと感じました。
4.5 古園石仏
古園石仏(ふるぞのせきぶつ)は、臼杵摩崖仏四群の中で最も素朴で、小規模ながら静かな余韻を残す石仏群です。
ホキ第二・ホキ第一・山王山と、迫力ある群像を見たあとにたどり着くため、自然と心が落ち着き、最後に“余白”のような時間を与えてくれる場所でもあります。

岩壁に寄り添うように刻まれた仏像は、他の群に比べると彫りが浅く、長年の風化によって輪郭がやわらかくなっています。
苔むした岩肌や周囲の木々と溶け合って、まるで自然そのものが仏となって佇んでいるような印象を与えます。

観覧スペースからは全体を落ち着いて眺めることができ、岩と仏像と周囲の木立が一体になった静かな情景が広がります。
5. 御朱印
途中に御朱印の頒布所が設けられていました。ここでは御朱印帳への直書きは行っておらず、書置きのみで1枚300円でいただけます。係りの方は常駐していないため、台の上に並べられた御朱印を自分で選び、横に置かれた料金箱へ300円を自主的に入れる仕組みになっています。

6. お土産物売場
出口付近には小さいながらもきちんと整ったお土産物売場があります。建物の一角にあり、参拝や見学を終えた人が自然と立ち寄れる動線になっています。

棚には臼杵石仏をモチーフにしたグッズが並び、どれも落ち着いたデザインの中に少しユーモラスな可愛らしさが感じられます。
コンパクトなスペースながら品揃えは充実しており、臼杵摩崖仏の余韻を家に持ち帰れる場所として立ち寄る価値があります。

中でも目を引いたのは、石仏のイラスト入りマウスパッド。やさしい線で描かれた大日如来の表情がどこか温かく、思わず購入してしまいました。ほかにも、同じイラストを使ったTシャツやタオル、ポストカード、クリアファイルなどが揃っており、どれもお土産というよりアート雑貨のようなおしゃれな雰囲気です。

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7. まとめ
“岩と祈り”の意味
臼杵摩崖仏を前にして強く感じたのは、動かせない仏の存在感。
岩そのものに刻まれているからこそ、千年同じ場所で人々を見つめ続けているのです。木像や金銅仏のように移動や損壊を受けにくく、地質・信仰・景観が一体となった祈りのかたちがここにはあります。
8. 基本情報
施設名
国宝 臼杵石仏
住 所
アクセス
JR臼杵駅からタクシー約15分、バス約20分、レンタサイクル約35分
連絡先
拝観時間
9:00~17:00(最終入場16:30)
定休日
なし、年中無休
料 金
- 大人 ¥550
- 子ども ¥270
イベント
所要時間
約1時間15分




























































































































































